PCケースのファン用穴を塞ぐ!120mmブランクパネル「SS-N120BP」を紹介!

ブランクパネル(アイキャッチ)

自作パソコン向けのPCパーツ紹介です!
PCケースの使用していない120mmファン用の穴(開口部)を塞いで、ホコリの侵入を防いだり、空気の流れを整えたりするためのパーツ「SS-N120BP」(長尾製作所)を購入しました。

メーカーは「長尾製作所」で、販売は「親和産業」です。
Amazon(アマゾン)で1個538円で2個購入しました(2016年2月)。Amazonでは「あわせ買い対象商品」となっていました。

シンプルな製品ですが、手に取ってみるととても高品質な印象です。私がこの製品を購入した目的なども含めて、画像を交えながら紹介していきます。

「SS-N120BP」を画像でチェック!

まずは「SS-N120BP」のパッケージから内容物までを見ていきます。

SS-N120BPパッケージ

「SS-N120BP」のパッケージ(画像クリックで拡大表示)

SS-N120BP89

「SS-N120BP」本体(画像クリックで拡大表示)

 本体は1mm厚の鉄板で、四隅に固定用のねじ穴があります。綺麗に黒色塗装されています。
手に取ってみると、うまく言葉では言い表せませんが、鉄の適度な重みもあって、なにかこう、いいものを持っているという感じがします。また、私が購入した個体にはバリや鋭利な部分が残っているということは一切ありませんでした。
とても高品質な製品だと思います。

取付けのための黒色のネジが付属されています。

付属品のネジ

ネジが4本付属されている(画像クリックで拡大表示)

本体と付属品のネジ以外に、注意事項が書かれた紙が1枚。

メッセージカード

メッセージカード(画像クリックで拡大表示)

メッセージカード

裏面(画像クリックで拡大表示)

本体をもうちょっと詳しく見ていきます。
ネジ穴とコーナーの部分の拡大画像がこちらです。

ネジ穴部分

コーナー部分は面取りをしてあり、穴にはネジ切りがしてある(画像クリックで拡大表示)

コーナー部分はきちんと面取りがしてあり、けがの心配はなさそうです。
固定用の穴にはネジ切りがしてあります。固定するときにはネジとナットを使うと思っていましたが、ネジだけで固定できる簡単構造となっています。細かいところまでよく作り込まれていますね。

次はネジ穴を裏から見たところです。
少しだけ出っ張りがあります。固定強度を高めるためでしょう。

ネジ穴(裏面)

ネジ穴(裏面)。(画像クリックで拡大表示)

いかがでしたか。
見れば見るほど、作り手の意気込みや気遣いを感じる製品だと思います。

PCケースのファンを減らすために購入!

私の自作パソコンのPCケースは、Antec(アンテック)の「P280」です。このPCケースには、購入時から排気ファンとして、120mmの電動ファンが背面に1台、天面に2台、合計3台取付けられており、それをそのまま使用していました。ちなみに吸気ファンは120mmのものを2台、自分で取付けました。

詳しくは省きますが、このパソコンのスペックに対して排気ファンが3台もついているのは過剰だと思っていますので、ケース天面に取付けられている2台の排気ファンを取り外す予定でいます。
(この記事の執筆時点の、私の自作パソコンのスペックはこちらで紹介しています。)

Antec P280 ケース天面の排気ファン

Antec P280 ケース天面の排気ファン(画像クリックで拡大表示)

ファンを取り外した後の穴(開口部)をこの「SS-N120BP」で塞ごうと思っています。
これがこの製品を購入した目的です。

メリットとしては、ホコリの侵入が防げる、騒音が小さくなるということが考えられるでしょうか。また、効果があるかどうかは分かりませんがエアフローがスムーズになるといいかなと思っています。
しかし、デメリットとしてファンの数が減るうえにPCケースの開口部も少なくなるということで、ケース内の温度が上昇してしまうことが考えられます。この点については、PCに負荷をかけた状態で温度測定をして問題がないかどうか検証したいと思います。

「SS-N120BP」をPCケースに取り付けてみた! 温度は?騒音は?

「SS-N120BP」をPCケースに取り付ける

実際に、ブランクパネル「SS-N120BP」をPCケースに取り付けていきます。

繰り返しになりますが、私が使っている自作パソコンのPCケースは、Antec(アンテック)の「P280」です。

Antec「P280」の外観

Antec「P280」の外観(画像クリックで拡大表示)

この自作パソコンのエアフローは次のようになっています。

PC内部エアフロー

エアフロー(画像クリックで拡大表示)

3台の排気ファンのうち、ケース天面にある2台のファンを取り外して、代わりにブランクパネル「SS-N120BP」を取り付けていきます。

下の画像は、PCケース内部から見た排気ファン部分です。

PCケース内部から見た排気ファン

PCケース内部から見た排気ファン(画像クリックで拡大表示)

2つの矢印で示した天面の排気ファンを取り外して、ブランクパネル「SS-N120BP」を取り付けます。

ケース内から見るブランクパネル

ケース内から見るブランクパネル(画像クリックで拡大表示)

下の画像は、PCケースの外側から見た様子です。

ブランクパネル取り付け後

ブランクパネル取り付け後(画像クリックで拡大表示)

ブランクパネル取り付け拡大

ブランクパネル取り付け後(拡大)

AntecのPCケース「P280」に、ブランクパネル「SS-N120BP」を取り付けてみて、気づいた点が2つありましたのでお伝えしておきます。

まずは1つ目からです。下の画像をご覧ください。

ブランクパネルの隙間

ブランクパネルとファン用穴の隙間(画像クリックで拡大表示)

ブランクパネルの隙間(外側)

ケース外側から見たファン用穴の隙間(画像クリックで拡大表示)

わずかに隙間ができてしまい、ファン用穴を塞ぎきれませんでした。
ただし、これはPCケース「P280」の天面ファン用穴の幅が、120mmよりも若干長いのが原因です。「SS-N120BP」の不具合ではありません。

気になるところですので、薄いゴムシートを挟むなどの対策をしようと考えています。

次に2つ目です。
下の画像は、PCケース外側から見た「SS-N120BP」を付属のネジで固定したところです。

「SS-N120BP」付属のネジ頭の径は若干小さい

「SS-N120BP」付属のネジ頭の径は若干小さい(画像クリックで拡大表示)

しっかりと固定されてはいますが、「SS-N120BP」付属のネジ頭の径では、少し小さすぎる印象です。
ワッシャーを挟むか、もう少し頭径の大きいネジと交換するなど、対策を考えたいところです。

これについても、PCケース「P280」が原因の現象ですので、「SS-N120BP」の問題ではないということを、付け加えておきます。

「SS-N120BP」取り付け前後の温度・騒音の変化

「SS-N120BP」取り付け前後で、温度と騒音がどう変化したのか検証してみます。

検証する自作パソコンのスペックは、以下のとおりです。

検証に使用するパソコンのスペック
CPU インテル Core i7 3770 第3世代Coreプロセッサー
開発コードネーム「Ivy Bridge」
マザーボード ASRock Z77 Extreme4
メインメモリ CFD販売 W3U1333Q-4G 4GB × 2 =8GB
DDR3-1333 (PC3-10600)
グラフィックスカード MSI N560GTX-Ti Twin Frozr II OC NVIDIA GeForce GTX560 Ti
SSD PLEXTOR PX-128M3P システムドライブとして使用
容量128GB
HDD Western Digital WD Green 2TB × 2台
データ保存用ドライブとして使用
RAIDは設定していない
電源ユニット Seasonic SS-560KM 最大出力560W
光学ドライブ PIONEER DVR-S17J-BK DVD記憶ドライブ
OS 64bit版 Windows 7 Pro
PCケース Antec P280 526 mm (H) x 231 mm (W) x 561 mm (D)
CPUクーラー サイズ SCKBT-1000 「KABUTO」

約4年前に組み立てた自作パソコンです。

 温度変化

「OCCT」と「動画エンコード」で、温度の変化量を検証します。

検証方法、条件などは以下のとおりです。

  • 検証時の室温は、21~22℃
  • 温度の読み取りは、フリーソフトの「HWMonitor」を使用する
  • CPU温度は「Package」、GPU温度は「Temperatures」の値とする
  • 「OCCT」は、「POWER SUPPLY」を10分間動かす
  • 「動画エンコード」は、「Adobe Premiere Elements 11」を使用して、約30分間のエンコードを行う
  • 「動画エンコード」では、GPUを使用しない

検証結果です。

 「SS-N120BP」取り付け前後の温度変化
負荷動作 CPU GPU
OCCT 66℃ → 73℃ 68℃ → 73℃
動画エンコード 56℃ → 59℃ 34℃ → 33℃

「SS-N120BP」取り付け後に「OCCT」で負荷をかけると、CPU温度が「73℃」となりました。数字だけを見てやや気になりましたが、パソコンで作業をするうえで、ここまでの高い負荷が連続してかかることはないと思いますので、問題はないでしょう。

30分間の動画エンコード作業で、CPU温度が「59℃」という不安のない結果となりましたので、今回はひとまず成功としておきます。

今回は、検証時の室温が21~22℃という比較的低い温度でしたので、もっと暑い季節になりましたら、もう一度検証してみたいと思っています。

騒音変化

騒音計を持っていませんので、私の個人的な感想となってしまいますが、ご了承ください。

ブランクパネル「SS-N120BP」の取り付け前後で、騒音変化については、

  • 「アイドル時の騒音は変化なし」
  • 「高負荷時の騒音は減少したが、その変化量はわずか」

となりました。

効果の有無で言えば、確実にありましたが、その変化量はわずかという結果になりました。

もともと、この自作パソコンの静音性については満足していました。もっと騒音の大きいパーツを使っている場合は、違った結果になるかもしれませんね。

まとめ

取り外したケースファンの穴を塞ぐ、という単純なパーツである「SS-N120BP」。同じ目的のパーツがたくさん存在すると思っていましたが、意外にも探すのにたいへん苦労しました。

単純ではありますが、自作パソコンを楽しむうえで必要なパーツの一つだと思いますし、そんなパーツを高品質に作っている、製造メーカーの「長尾製作所」さんに感謝申し上げたいです。

私が使っているPCケースでは、120mmのケースファンだけ取付けられる仕様ですので、120mm用のモデルである「SS-N120BP」を購入しました。140mmファンの穴(開口部)を塞ぎたいと考えている方のために、140mmファン用のモデルも発売されています。気になる方はメーカーホームページなどでチェックしてみてください。



【参考サイト】
長尾製作所(外部リンク)
親和産業(外部リンク)
製品情報(長尾製作所)(外部リンク)

【関連記事】
【2016年2月版】私の自作パソコンのスペックを紹介します!
2016年2月時点での、私の自作PCのスペックを紹介しています。



以上、「PCケースのファン用穴を塞ぐ!120mmブランクパネル「SS-N120BP」を紹介!」の記事でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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